Radio CON$

CON$のブログ。アニメとかホラーとかレトロゲームとか好き。

SFセミナー

 SFセミナー2008、昼の部に参加中。
 1コマ目は『Specurative Japan 始動!』。
 司会 増田まもる、出演者 荒巻義雄山野浩一川又千秋巽孝之

 以下メモ。
 人名は間違いまくっているので後でなおします。
 本当に、メモ程度。

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川又 ニューウエーブは無自覚的なジャンル
文芸は批判的なシステム
前に何があって何がないかを把握していく上で今回のような事は有意義
ゴシックの影響を分析したい
今、授業で話してまとめている所
巽 ワールドコンでは必ずニューウエーブのパネルがある
対策委員会でパネルの打ち合わせをしている時、山野さん荒巻さんに出てもらおうとなった。スタッフからニューウエーブとは架空戦記なのかと言われた。
ワールドコン笙野頼子が荒巻に会って感激していた。
スペキュレイティブジャパンはアンソロジーの形をとっていて、タイトルに捻りがある。面白いのは当時ニューウエーブの対抗であった柴野の評論が掲載されている。
スペキュレイティブは0か1で割り切れない世界。
荒巻 従来のSFでは判別できない分野なので論争によって理論を練り上げていった。
早川SF評論の論説委員もやっている。理論的な裏打ちが少ないというのは感じる。
光瀬龍以外に読み直しをすべきではないか。
山野 スペキュレイティブジャパンに筒井を誘った時にまだニューウエーブなのかと言われた。また、ニューウエーブは新しい波がどんどんくるものだとも。名言だと思う。
荒巻 筒井をこちらに引き込むには彼のレトリックを研究して早川に送るとよい。彼の小説で 骨が折れると書いた場合、本当に骨が折れるのである。SFはフィクションを書いているので比喩はとても問題。
荒巻 巽孝之の評論を読んでいると、SFでは当たり前のことが文学ではとても評価されている事に気がついた。昔、純文学で行き詰まっていたときに筒井に会ったことが転機になった。二人で出かけると筒井は路上できちがいじみたことをする。小説の登場人物を演じていたのだが驚いた。バラードは物の精神分析ではないかと考える。理論は重要。

川上弘美笙野頼子がニューウエーブを読んでいたとのことだがどう評価されているのか。
巽 川上弘美は収録されいる。
山野 グラニアも川上弘美を入れたがっていた
巽 バラードと笙野頼子は共通点がある。
荒巻 笙野頼子は、印象としては筒井に似ていると思う。
巽 論争を小説に取り入れてる点では筒井と共通点がある。笙野は単純にフェミニズムではない。川上は分野が広がっているが、ケリー・リンクに近いものを感じた。ケリー・リンクお茶の水SF研を出ているのではと思った。