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素晴らしい打ち切り漫画の世界・つづき

cry_condor2005-06-15


 さくしーど君と私は皆様ご存知の通り、高田馬場非モテ2000万パワーズというユニットを結成してネット上で非モテMSNをはじめとする「いや、そりゃモテないわけだわ」という駄文を書き連ねている。
 そのさくしーど君がどうしてジャンプ打ち切り漫画にこだわるか?
 以下は私の推測なのだが………。


 もはやネットもかなり普及した今、昔の様な、ヲタが人の話を聞かないで延々と自分の好きな話をするという定番非モテ会話も難しくなってしまった。ガンダムネタなんておかげさまでフツーのOLも話題にするくらいだ。うっかり居酒屋で「ザクが……」と言っても食いつかれる。我々の今までの知識の蓄積や苦労は一体なんだったんだろうか?
 そんな中、ジャンプ打ち切り漫画はそのイヤなヲタ会話が存分にできるという最後の聖地と言っていい。
 コンビニに行くときに自転車に乗るとしよう。「やっぱこういう時はBタクるに限りますね!」と言うのが今後の脳内グローバル・スタンダードである。
 迷わず「CHA-LA HEAD-CHA-LA(チャラ・ヘッチャラ)」(影山ヒロノブ)を歌うのである。
 相手がドン引きだろうと関係ない。
 強引にアイデンティティと言い張る。死ねばいいのに。
 でも、いいんだ。


 そんな非モテ2000万パワーズ、まぁ若いから将来あるし大丈夫と言われているメンバーの一人、さくしーど君が高田馬場で将来性あるキャリアを台無しにする買い物をしていた。
 飲み会待ち合わせ場所に行くと、『とびっきり』1〜3巻(樹崎聖)、『ff〜フォルテシモ』樹崎聖短編集(樹崎聖)、『A・O・N』(道元宗紀)を入手してホクホク顔である。
 私も将来の日本を憂う身としてそのドバカぶりに殴ってそのまま立ち去っても良かったのだが、雨に濡れた猫を助けた事もある好人物としては捨てておけずそのまま飲みに行った次第。
 というか今、この地上で樹崎聖なんて読んでいる哺乳類はお前だけだ!と言って帰りたかった。


 さくしーど君は最近、打ち切り漫画家として樹崎聖先生に注目しているとの事。これだけでも頭が痛くなるのだけど、『ハードラック』全1巻(1988、ジャンプコミックス)で注目度を高めた、という。
 その樹崎聖先生は誰のアシスタントなのだろう………という話をしていた。
 こういう時はやはりジョジョファンとして長年の付き合いのあるKTRさんところであります。
 そこで知った驚愕の事実。
 樹崎聖先生は『よろしくメカドック』の次原隆二のアシをしていた事が判明したのですが、何とアシ仲間(正確に言うと、同時期ではないと思う)に『A・O・N』の道元宗紀がいる!
 これはジャンプ打ち切り漫画好きとしては興奮の事実。
 さらに樹崎聖先生のアシをしていたのが光原伸。そう、ジャンプで打ち切られても戻ってきた、という過去に類を見ない例外的事実(『ライジングインパクト』もそうだけど)で有名な『アウターゾーン』の作者。
 ね? 打ち切りって面白いですよね。
 みんなも打ち切り漫画を読もうね。
 さくしーど君がものすごく『ロケットでつきぬけろ!』(キユ)を探しているらしいので、見かけた人は連絡ください。しかしさくしーど君、『ナンバー10』(キユのサッカー漫画)もついでにどうかね?