昨日の海外小説についてのアジ文でありますが、牽強付会、我田引水(これは違うか)、そもそも物語として「時」「場所」いずれかが大きく異なれば異界であり、時代小説などもそういった趣があるのではというご高説ごもっともです。
その程度のヨイショ文で申し訳ないのですが、ただ、あまりにも海外ものを避けている人が多いな、もったいないなという事で書いていまして、多少の贔屓目は目をつぶっていただきたく。
さてそんな読書感想しりとりリレー2005もこういった形になってきまして、今後の展開が楽しみですね。
今回の選定に関して少し補足しておきますと、我らがホラークイーンにして海外モノならこの方というここねさんに早速MSNで相談などしまして(ズル?)。毎回「たすけてココネえもーん」と叫んでいる自分の姿が目に浮かびます。
本条さんの選ばれた本が『空の境界』(からのきょうかい)で「い」から始まるもの………と割と簡単かと思ったんですがこれというのが出てこない。ここねさんも『イリーガル・エイリアン』とかしりとりだって言っているのに!みたいな本の薦め方。でも結局『イーストウィックの魔女たち』、または『祈りの海』(グレッグ・イーガンね)にするかという所で落ち着きそうだったんですが最後の最後で店頭で逆転し今回に至りました。
実は、ギリギリまで候補に残っていたのは「このミス」にも載っていたコニー・ウィリスの例の作品。あれ、正式タイトルだとしりとりとして成立するんですよね。
書き忘れたんですが、『荊の城』の原題は『Fingersmith』。スミスは職人という意味なので、訳すと「スリ」とか「詐欺師」みたいな意味で、スウの偽名とかけたダブル・ミーニングのタイトルなのでしょうね。
訳者、中村有希のサイトはこちらですー。