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魔の都の二剣士【ファファード&グレイ・マウザー1】

cry_condor2004-11-17


 もうこんな時間になって5時半に起きられるはずもなく………あの仕事、どうしようかと。

 さて今読んでいるのはフリッツ・ライバー『魔の都の二剣士』(創元推理文庫)。




 名作ヒロイック・ファンタジー「ファファード&グレイ・マウザー」の定訳版。
 前の版は1977年の刊行で、たしか長らく絶版になっていました。それがまた読めるなんて。
 中学の頃の読書なんて背伸びしまくりなわけで、みんなでドストエフスキーを読んだぜ!(私は高校の頃でしたが)とか言うわけですよ。
 私の周辺のホラー&ファンタジー伐もどんなものを読んだか競ったりして。そうして今、はてなホラーグループとか入っていますから全く成長がない。
 信じられないかもしれませんが、当時はM.エンデ(『モモ』とか『はてしない物語』)は読んでいて当たり前、あの読みにくい『指輪物語』とかも読んでいる連中がごろごろしていた訳です。そこを過ぎて天沢退二郎とか見つけ出してきて(その道では一流の人なのに滑稽ですね)悦に入っていたり。
 そんな所へまたファンタジー評論系の本とかぜんぜん解らないのに読んで、その文章の中で絶賛されていたこの「ファファード&グレイ・マウザー」シリーズを読んで衝撃。これが海外ファンタジーか!と………。私の海外モノ派への道標はいろいろとありますが、これもその一冊。
 とっころが周りの人が誰も知らないんですよね。これまた驚いた記憶があります。それもそのはず、本屋にまず置いていない本ですし。
 今回の定訳版はどことなく読みやすくなっているような………それでも、このゴテゴテの翻訳文体、ツライ人も多いかも。私はモロにこういうのが好みで、それがその後のH.P.ラヴクラフト崇拝などに繋がっていくわけです。

 今回はファファードとグレイ・マウザーが出会うあたりまで読んだんですが、やっぱりケレン味があってカッコイイのなんのって。ただ前の版にあった挿絵がないのが残念すぎ。12月には新刊も出て、『霧の中の二剣士』以降も出されるとか! もう今から楽しみでしょうがないです。残念なのはこの楽しみを分かち合える仲間がいないことでしょうか。まぁファンタジーっていうのは幼稚なものなので、あんま読んでいる人はいないんですよね。