「イノセンス」感想。
Radio CON$とのクロスポストですが、はてなダイアリーである意味も含めてこうしました。すみません。
イノセンス、それは「ひどい」。
一言で言うと、「ひどい」映画なんだけど、「ひどい」と「悪い」
は自分の中ではまた別物なのか?という事を考えてしまった映画。
もうすでに多くの方が各サイトで言及しているのでわざわざ書く
ほどの事ではないかもしれませんが、押井守節大爆発の映画。
自分も『攻殻機動隊』ときには「物足りない感じ」などと悪口を
書いて火に油を注いだんではと思うのですが、何か突き抜けた感じ
のある演出。
とにかく世界観!世界観!世界観!と駄目押しして、間にOVA
一本分ぐらいのストーリーがある、という感じなので覚悟してく
ださい。
とりあえず、私も主人公バトーの台詞は3分の1ぐらいでいいか
と思いますし、哲学パートとビジュアルパートの落差はでかいし
………と書けばきりがないんですが、これ全部、押井守監督が
狙ってやっているのでそれをどう捕らえていくか?という所が
見所。
崩した所が「ひどい」。これはまだ感想を書いていないん
だけどこないだ観たCON$的アカデミー賞11部門獲得のラース・フォ
ン・トリアー監督『ドッグヴィル』も相当「ひどく」て絶対
人にはお勧めできない。ただこれが合致したり、時代を経て合致
されていくであろうと思いますので、「悪い」とは言いません。
『攻殻機動隊』を先に観ておかないと判らないシーンも結構
あるので、予習の意味も含めて是非。あと、美術はやっぱり凄い
(この映画の要素の半分と言っていいでしょう)のと、台詞の
リピート性・背景探しとかも含めてDVDで観たほうがいいかな?