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本日

cry_condor2008-03-22


 ファン交行ってきた。


 詳しくはまた日を改めて。
 ではでは。

          • -

 追記。
 メモ(後で修正しよう)

080322 SFファン交流会メモ
『司政官 全短編』読書会 眉村卓

ゲスト 中村 融、日下三蔵、山中信彦(東大SF研究会・新月お茶の会

眉村卓はSF第一世代の中ではとてもデビューが早い
61年デビュー
デビューしてから後がなかなか続かなかった
二作目は一年後 (東都書房 62年の単行本)
この間に小松左京などに抜かれる
眉村は形式に悩んでいた
アーシュラ・K・ル・グィン 『世界の合言葉は森』等の作品の継承と発展
筒井と眉村はほぼ毎日会っていた? (この頃の福島正実と筒井は仲が悪かった話も有り)
司政官はアメリカSFやイギリスSFの批判的な形として発展していった
中村 『消滅の光輪』はベスト3に入れていい。是非、読んで欲しい
インサイダー文学論  企業のなかにいる人達に読ませようという運動
インサイダーは想定読者と社会の中に入るという二重の意味がある。この二つはよく混同される。
日本SFはアウトサイダーと言われていた。
眉村卓は図式(形式?)で描くところを内面で処理する所が新しい。
作家になる前は煉瓦会社、広告代理店(大広)などに勤めた
眉村卓はなぜマイナーなのか SFをよく読む十代はアウトサイダーな気分なので唾棄すべき存在に見えるのでは
初期の短編は不器用にも関わらず型を全て試していた

日下三蔵  総解説の中での眉村卓
司政官シリーズは眉村SFの集大成ではあり、全員が読むだろうから別なものを選んだ。
山中 眉村卓で論文。「眉村卓はヒッピーである」説。
山中 目の前にある世界を信じない、世界に対する不信感、世界の向こうに大きい何かがある、という所が好き
フィリップ・K・ディックまでは絶望的ではない
司政官はマルクス的な批判を内在化している
(世界の中で?)現実の理解者が少ない所は特徴

××  眉村卓のインサイダー文学の立場に捕らわれすぎて議論がその枠を出ない
中村  眉村卓は生身の女が描けないのは司政官シリーズに限らない。悩みは高校生レベル。
山中  全員がインサイダーとなると崩壊する前提で描いているのではないか。
中村  そのような想像は面白いが、眉村卓はそういう作品を書いてはいない。

中村  眉村卓は異星人は人類の類型化なので限界がくる、それより人間を描く方向に向かっていると書いている
×  読むのが辛かった。異星人に対する書き込みが浅い感じ
××  異星人文化人類学的な観点から読むと面白い
中村  スタートレックの方が司政官シリーズより早い
××  司政官制度が矛盾に満ちている所が面白い
中村  司政官は本庁から出た課長ぐらいの偉さ

後半座談会
小川一水との共通点  小川の場合はシステムがうまくいくという前提、個人の問題と世界の問題がリンクして進む。
中村  眉村卓は企業に勤めていた時に購買部にいた。中小企業をいじめて安く買いたたいていた。眉村卓はいい人なので悩み、それが司政官シリーズに反映された。
秋×  小川一水は官僚を良く描いているなと思って聞いてみたら小松左京のファンなので、と話していた。
××  ゲーム論的な受け身。相手の行動に対する最適戦略を考えて動くような感じ。人間関係の中でどう動くか。また、システムの摺り合わせを描いている。
例えるなら大臣と事務次官、いやそのまま
企画としてはこの並びしかなかった。解釈は児島解釈。(しかし最初が「長い暁」200ページなのは問題では?ww)