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パトリック・ジュースキント『香水』(文春文庫)

cry_condor2005-06-30



香水―ある人殺しの物語 (文春文庫)

香水―ある人殺しの物語 (文春文庫)



 (注:今回は大遅刻につき短縮版なので、また日を改めてアップします)


 皆様こんばんわ。あれ?と思った方も多いと思いますが、そうです。不肖この私、今回は大遅刻でありまして、本当は先週の火曜日にアップされていなければならないものを今、書いているというていたらくです。しかし本日も体調というか、いえ、何というか、図らずも飲みすぎてさっきまで倒れていた次第であります。飲み会の後の家飲みをせずにさっさと取り掛かればよかったのですが。
 そんな訳でもうこれ以上遅らせるわけにも行かないので短縮版であります。
 遅刻の理由は今まで書いたとおりですが、いやはや、という感じです。勉強しました。


 今回のパトリック・ジュースキント『香水』は以前「こ」が回ってきた時も候補に挙がっていた作品で、割と有名作なのになかなか店頭で見かけないという困った本であります。
 内容は海外作品らしいレトリックに覆われ、何より話の運びが素晴らしい。
 これは昔読んだ児童文学のテンポですな。
 グルヌイユというとある方面の達人の生涯を描いている訳で、内面描写はほどほどでキャラクターを絡ませ話を進めていくこの手法。これですよ、これ。
 また「匂い」に関する描写も群を抜いているのでそれだけを楽しむという手もあり。
 サブタイトルが「ある人殺しの物語」となっていまして、深く強烈なラストともあいまって印象深い作品になっています。さほど長くない所もポイントで、お勧めの一冊。


 という訳でマサトクさん、本当にすみませんでした。
 次は「イ」でお願いいたします。