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東放学園映画専門学校学園祭スペシャルイベントII「オタクアミーゴス2004 in東放」レポみたいなもの

 日曜はこれに行ってきました。またまた誰も読んでいないと思いますが、自分の記憶のために書いておきます。
 さて全く知らない方のために書いておくと、「岡田斗司夫唐沢俊一眠田直 の三人が集まり、95年9月に結成された「オタク芸人」のグループです。持ちネタは「怪しいビデオの上映」と「プロジェクターを使った秘蔵文献の紹介」といったハイテク(死語)を駆使した新しいタイプの「お笑い」と、ギリギリまで詰め込まれた、三者三様の超オタク知識をベースとした「濃いトーク」です」とまぁ公式サイトからまるまるコピペしてしまいましたが、つまりはそういうことです。ロフトプラスワンのだらだらトークショーが好きな方なら行くべし、というイベント。
 私が前に見たオタクアミーゴスは名古屋のSF大会だったか、00年の横浜SF大会だったかどっちか忘れてしまいましたが、岡田斗司夫が来ない回でした。その時は学生の自主制作特撮映画とか流してかなり笑った覚えがあります。

 今回は2時間半の短縮版(いつも4時間ぐらいやる)。最初に、学生向けらしく「本当のクリエイターには1000人に一人しかなれないけど、その周辺で食っていける事はできるので、その10人のうちの一人になったほうがいい」という話。確かにこの方々が言うと説得力あります。いや、これはオタクをハンパな周辺で食い物にしやがってとかバカにしている訳ではなく、実際に「食って行く」という事を真剣に考えた時には当たり前の話です。これは岡田斗司夫も言っていたけど、望月あんこぐらいならやっていけるだろうという事ですね(注:叩かれそうなのであらかじめ言っておきますが、望月あんこが嫌いなわけではないです。そういう先鞭をつけ多くのクリエイター挫折組を救ったという功績は偉大ですよ)。
 萌えの話が面白かった。実は「萌え」という要素は誰もがよく解っていない訳ですが、岡田斗司夫いわく「わかっていないフリをするのが一番面白い」。
 エヴァの時に皆さんもやったかもしれませんが(すいません、私はやりました)結構知っているのに「エヴァって何? どこが面白いの?」とか聞くとオタクは自分の無知ぶりをさらけ出して必死に説明するので、それをゲラゲラ笑う、という遊びですね。
 それを「萌え」でやると可笑しくてしょうがないという………まぁ、そうでしょうね。

 さっそく最初の上映。ご存知の方も多いと思うのですが、「眼鏡っ娘いえるかな」。まぁこれで帰ってしまう人がいないのがただの学園祭でない証拠でしょうか。
 唐沢俊一が持ち前の偽悪懐古主義(あれ、マジに受け取っている人とかいるのかなぁ)を発揮して、「昔のアニメは出来が悪いので想像力で補って自分のものにできたけど、今のアニメは下手に出来がいいので困る」という話。岡田斗司夫が「(懐古という点では)四回転ぐらいしていますね」ツっこむと、唐沢俊一が『デビルマン』の話をしだす事に。
 それからしばらく『デビルマン』の話になったんですが、三人のうちで観に行っているのが何と唐沢俊一だけで、ご自分のサイトの日記でも書かれている自説を展開。
「窓の外で事故があって、煙が上がったら観に行きますよね? それと同じことが映画館で起こっているんですよ」
 という………実は私、周りからかなり勧められているにもかかわらず観に行っていないんですが、こう聞いたら観に行くしかないでしょう!という気になってきました。その後もデビルマン話が多く、半分くらいはデビルマンの話をしていたような。
 岡田斗司夫が劇場の外で「私はデビルマン(の上映)から生還しました」みたいなTシャツを売るといいとか言ったり。

 その後、どういうつながりかは忘れましたが、韓流の話になって、「特撮ヲタにとってヨン様といったら『ヨンガリー』なんだよ!」という事でヨンガリーのやられシーンを上映。
 写真では何度も見たことありましたけど、映像ははじめてかも。まぁたぶんこれもQTQさんちにあると思いますが(偏見)、やられシーンが変すぎ。どんな退治の仕方だよ。
 映像を見ながら「ああ、ヨン様、非常にかゆそうですね」「これは冬ソナでは絶対に見られない光景ですね」とか実況しているのが可笑しかった。
 韓国ではゴジラよりガメラの方が人気なんですが、どうもあっちでは「全部説明しないと解らない」らしいですね。だから日本のドラマ、アニメみたいな「思わせぶりに終わる演出」というのがない。
 「冬のソナタ」も「全部」説明しているので演出過剰(不足?)な最近のドラマについていけない主婦の皆さんが「これならついていけるわ」という事で人気になった、と岡田斗司夫が解説していましたが、本当かなぁ。

 その後はNHK「BSアニメ夜話」の裏話で………これは書くと打ち切りになるというお話だったので書きません。
 池田憲章がアレでとか、大林宣彦(映画監督)がおそらくアレを観ていないとか、山田五郎が突然、ところでアレを観ていないとか言ったりとか、書けません、書けませんという話ばっかり。
 でも、「BSアニメ夜話」は第2弾 四回で何とクレームがゼロだそうです。ええっとこのクレームっていうのは、カリ城で褒めても関係者から「その褒め方ではよくない」とかきたりという………いや、なんでもないです。
 それとは全く関係ないんですが、このBSアニメ夜話の「不思議の海のナディア」の回がだんだん観たくなってきたのですが、誰かお願いできませんでしょうか(他力本願)。ただのバカSFアニメとか言われようとも、やっぱし青春のアニメですね、ナディアは。
 元祖ツンデレだしなぁ!

 ここで眠田直が持ってきたカートゥーンネットワークパイロット版だけ上映されたアニメが凄かった。タイトルは失念してしまったけど(検索しても出てこないよ)、アメリカの濃いオタク四人組がオタクライフを延々と繰り返すのをコミカルに描いているアニメで、メンバーの一人の家の地下でTRPGをやってエキサイトして親から怒られる(『E.T.』にも出てきたねこんなの)シーンからして個人的にはアイタタでズキューンという感じなんですが、その後のオタクぶりも「こりゃあマジで日本で取材して作ったのか?」と思えるほどの出来。
 もちろんそんな訳はなくって、眠田直アメリカと日本のオタクがいかに似ているか、という事を示すために持ってきたんですが、それでも似すぎでしょう。こんな文化が違うのに何で痛々しい行為はそんな似るのかという所が不思議というか可笑しいというか、これもマジでオタな人の家で上映すると爆笑間違いなしの映像なんで、ああー欲しいなぁ、という感じ。

 その後も質疑応答などあってあっさり終了。やっぱし休憩をはさみつつ四時間ぐらいあると全部上映できていいなぁと思うんですが、楽しいひとときでした。
 誘ってくれた"カッツェ"まみりんさんに感謝です。