またまた夜の新宿。………男同士でオールナイト。世間のカップルが観る映画はどんなもんかいのぅ、と迷いつつ入ってみましたがやっぱりカップルだらけ。お前らギリシャ軍が皆殺しだ!キル! キル!
反省というか、そういう言葉があるとしたら使いたいのが「疲労文」というか。成り行きで観に行った今作なんですが、やっぱし後悔しきりでありまして………。
特に盛り上がりなく終わる、というのは事前情報として知っていたんですが。始終おんなじペースで進む映画、しかも長い。歴史物ニガテな人はホント帰りたくなるんじゃあないでしょうか。
冒頭の古地図つき解説(いまどき『インディ・ジョーンズ』でもやらんでしょ)を観た時から悪い予感はしていたんですが、全編わかりにくい所がない親切ストーリー設計。もちろん、"個"については解らないところと意味不明だらけなんですが、それは普遍的なテーマというコトで。
ただ、観終わってしばらくしてから、昔の歴史モノ、たとえば『ベン・ハー』とか、戦車シーンを除けばこういうテンポだったよなと思い出したり。
この映画の見所は、淡々と進む中でふと訪れる笑っていいんだかどうなんだか解らないシーン………ディカプリオのアングルとかオーランド・ブルームの本人もわかっていないヘタレぶりあたりでしょう。間違いない。
特にエリック・バナをディカプリオが引っ張っていくあのシーンなんてあまりの原始性に「おお?」と声をあげてしまうんではないかと。
ヒマだったら行ってもいいかもしれませんけど、ブラッド・ピットの狂気が見られるでもなし、すごい斬新な演出があるわけでもなし、映画以外のことに気を向かせたいデート映画というか。いやあここまで書くことがない映画も久しぶりだなぁ。